「危険物取扱者 乙種第4類(通称:乙4)」は、ガソリン・灯油・軽油・アルコール類などの引火性液体を扱うための国家資格です。近年、この乙4は高齢者にとって就業の選択肢を広げる資格として注目されています。とくにセルフ式ガソリンスタンド(以下、セルフスタンド)では、乙4資格者の常駐が法令で義務づけられており、監視員としての需要が安定しているからです。
高齢者に乙4が人気の理由①──体力負担が小さい
セルフスタンドでは給油はお客様自身が行います。資格者の主な役割は、店内のモニターで給油の様子を見守り、危険があればインターホンで注意し、必要に応じて非常停止ボタンを操作すること。いわゆる「監視」が中心で、重い荷物の運搬などの力仕事は多くありません。身体的な負担が比較的少ないため、無理なく続けやすいのが大きな魅力です。
高齢者に乙4が人気の理由②──年齢に左右されにくい採用
セルフスタンドは法令上、乙4資格者の配置が不可欠です。そのため求人は一定数が常に存在し、資格の有無が採否の大きな分岐になります。年齢よりも「資格があるか」「責任を持って監視できるか」が重視されやすく、60代・70代で採用され、夜勤専従などで活躍している方も少なくありません。資格が“採用の切符”になりやすい点は、シニアにとって心強い材料です。
高齢者に乙4が人気の理由③──現実的な副収入になる
年金にプラスする目的で働く場合、夜間シフトは時給が高めに設定される傾向があります。週2〜3回の勤務でも月数万円の副収入が見込みやすく、生活の安定に寄与します。体力的な負担と収入のバランスがとりやすい点も、乙4が選ばれる理由のひとつです。
これから資格を目指す方へ
乙4は受験資格に年齢・学歴・職歴の制限がなく、誰でも挑戦できます。学習範囲は「法令」「物理・化学の基礎」「危険物(第4類)の性質」が中心。初めて学ぶ内容でも、出題傾向に沿ってポイントを押さえれば十分合格可能です。目的が「働くこと」と明確なほど、学習の集中力が続きやすいという利点もあります。
この連載では、試験の全体像や効率的な勉強法に加え、セルフスタンドの現場で役立つ監視・安全対応の実務ポイントまで、段階的に分かりやすく解説していきます。資格取得の先にある“働き方”まで見据えて、無理なく一歩ずつ前進していきましょう。
今日のまとめ
- 乙4はセルフスタンド監視員に直結する国家資格で、高齢者との相性が良い。
- 監視中心で体力負担が小さく、年齢よりも「資格保有」が評価されやすい。
- 夜勤などを活用すれば、現実的な副収入として生活を支えやすい。
次回予告
次回は「乙4試験の概要と合格率」を解説します。受験の流れ、出題範囲、合格基準をつかみ、合格までの道筋を具体化しましょう。
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