歳を重ねると、家にいる時間が増えます。
ネットをして一日が過ぎることもありますが、それでは人と話す機会がどんどん減っていく。
そんな自分が嫌になり、私は思い切って外に出てアルバイトを始めました。
働き出してみると、気づくことがいくつもあります。
ここでは、私自身が日々心掛けていることを、体験を交えてお話しします。
肩書は捨てて、素直に学ぶことから
私たちの世代は、過去にそれぞれの職業でそれなりの経験を積んできました。
しかし、新しい職場ではその経験はほとんど関係ありません。
若い上司に指示されることもありますが、そこで「昔はこうだった」と反論しても、煙たがられるだけです。
アルバイト先で大切なのは、新人として学ぶ姿勢です。
「教えてくれてありがとう」と自然に言えること。
年齢を重ねても素直さを失わない人は、どの職場でも好かれます。
動作はできるだけ早く、そして一生懸命に
高齢者の働き方でよく見られるのは、動作がゆっくりになりがちという点です。
仕方ない部分もありますが、周りは忙しく動いています。
動作が遅いと気を遣わせ、時にはイライラさせてしまうのです。
私は「体がついていかなくても、動作だけは早く見せる」ことを意識しています。
テキパキと行動しようとする姿は、必ず周囲の評価につながります。
疲れたら休めばいい。大切なのは、一生懸命さを伝えることです。
独りよがりにならない
自分のやり方を押し通す人は、どの職場でも浮きます。
「自分はこうしてきた」という過去のスタイルを持ち込みすぎると、若いスタッフとの間に壁ができてしまうのです。
私は常に「ここではここ流」を心掛けています。
周りに合わせる努力をするだけで、雰囲気がずっと良くなります。
人間関係はゆっくり深める
職場での人間関係は時間をかけて作るものです。
最初から仲良くなろうとすると、警戒されることがあります。
特に女性は好き嫌いがはっきりしている人も多いので、最初はあいさつ程度から。
ゆっくり信頼を積み重ねる方が長くうまくやれます。
好かれると、その職場での居心地はまるで違います。
逆に嫌われると一気に働きづらくなる。
焦らず時間を味方につけましょう。
若い女性には“仕事以外”で話しかけない
これは特に強く感じることです。
若い女性に必要以上に話しかけると、もれなく嫌がられます。
周りも見ていますし、誤解を招きやすいのです。
職場では仕事に関係する会話だけで十分です。
雑談するなら、同世代や年齢の近い人から始めるのが安全です。
少しずつ輪が広がれば、自然と雰囲気も良くなります。
まとめ──焦らず自然体で
高齢者がアルバイトを始めるときは、
- 肩書を捨てて素直に学ぶ
- 動作を意識して一生懸命に働く
- 独りよがりにならず周囲に合わせる
- 人間関係はゆっくり築く
- 若い女性との距離は慎重に保つ
この5つを心掛けるだけで、職場の居心地は驚くほど変わります。
私自身、アルバイトに出ることで人と関わる時間が増え、生活がずっと楽しくなりました。
社会に出るのが怖いと感じる人もいるかもしれません。
けれど、一歩踏み出してみれば、そこには新しい出会いとやりがいが待っています。
年齢に関係なく、人はいつからでもやり直せるし、楽しめる。
そう信じて、今日も私は小さな努力を続けています。
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