高齢者の定義が70歳に引き上げられる!?

生活 時事ネタ

岸田総理が主宰する経済財政諮問会議で、高齢者の定義を70歳に引き上げるという提案が出されました。この話を聞いて、私は非常に驚きました。私は67歳で年金受給者としては手取り5万円程度なので、アルバイトをしながらの生活を送っています。体はまだまだ動けますが、抑うつ感や疲労感もあり、元気そのものとは言えません。高齢者としての生活にいろいろな不安や迷いを抱えている人にとっては、この提案は大きな衝撃だろうと思います。

表向きの理由としては「国民の体力が向上し、医学の進歩により皆が元気であるから」とされていますが、実際には年金支出を減らすための施策であることは明白です。年金が頼りの高齢者にとって、年金が減らされることは生活に直結する重大な問題です。収入が限られている中で、さらに年金が減らされることは大きな不安を感じさせます。

報道によると、今回の提案は「社会保障費カットの雰囲気づくり」というような表現も散見され、どうも私たち高齢者世代にとって単純に喜べる話には見えません。フランスでも年金受給年齢の引き上げが大きな反発を招いたことを考えると、日本でも同様の反応があるのは自然な流れです。

現代の65歳はかつての65歳とは大きく異なり、医療の進歩や健康寿命の延伸により、65歳の高齢者は元気で活動的です。文部科学省の「新体力テスト」によれば、65歳以上の体力はこの20年で10%程度増加していることが示されています。このようなデータを見ると、65歳を高齢者と定義することが適切でないと感じるのも理解できます。

また、WHOも先進国では一般に65歳から高齢者としているものの、世界的に合意された高齢者の定義は存在しないとしています。高年齢者雇用安定法に基づいて、企業は65歳までの雇用を確保することが義務付けられ、さらには企業努力で70歳まで仕事を続けられるようになっています。このように、制度上も65歳以上を高齢者と見なしていますが、現実にはまだまだ働ける年齢です。

高齢者の定義が70歳に引き上げられることで、年金の受給年齢も引き上げられる可能性が高いです。しかし、年金の受給が遅れることによる経済的な影響や、元気であるにもかかわらず、収入の確保が難しいという現実もあります。実際には、定年後も働き続けたいという人や、生活費を稼ぐために働かざるを得ないという人も多いのです。

私の周りにも、60代、70代でまだまだ元気に仕事をしている人がたくさんいます。私自身も67歳になりますが、自分が高齢者にあたるという認識はあまりありません。中には高齢者呼ばわりされるのは嫌だと感じる人も多いのではないでしょうか。元気で活躍できるのであれば、高齢者の定義が変わっても問題ないという意見もありますが、実際にはそう簡単な話ではないように感じられます。

高齢者の定義が70歳に引き上げられることで、5年間の生活をどうするのか、国や行政は具体的な対策を示していません。寿命が延びて元気であるものの、収入の減少をどう補うのか、有り余る時間をどう過ごすのか、といった問題があります。これに対する答えがないまま、高齢者の定義を変更することには、多くの人が不安を感じるのは当然です。

制度や仕組みが時代に追いついていないことは確かですが、だからといって簡単に高齢者の定義を変更することには多くの課題が伴います。高齢者になれない人たちはその時間をどう過ごすのか、収入の確保や社会参加の機会をどう提供するのか、これらの問題を解決しない限り、高齢者の定義を変更することは難しいでしょう。

このような状況を考えると、私たちができることは、自ら行動を狭めずに、新しいことに挑戦し続けることです。外出や人との交流を減らさないことが重要です。見た目の若さを保つために、服装や所作に気を付けることから始めるのも一つの方法です。積極的な姿勢を持ち続けることが、これからの時代を生き抜くために重要です。

高齢者の定義が70歳に引き上げられることについて、さまざまな意見がありますが、私たちは自分の健康と元気を維持しながら、社会にかかわり続けることが大切です。年齢にとらわれず、自分自身の力を信じて、新しいことに挑戦し続けることで、充実した人生を送ることができると思います。確かに制度や仕組みは時代に追いついていない部分がありますが、それでも私たちは日々の生活を楽しみながら前向きに生きていくことが重要です。

高齢者の定義が70歳に引き上げられることに対する不安や懸念はありますが、それを受け入れて自分なりの対策を考えることが求められます。例えば、健康を維持するために日々の運動やバランスの取れた食事を心がけること、社会とのつながりを保つために地域のコミュニティ活動に参加することなどが挙げられます。また、収入の確保についても、パートタイムやボランティア活動を通じて社会に貢献しながら収入を得る方法を模索することが必要です。

高齢者の定義が変わることで、新しい課題が生まれるかもしれませんが、それに対しても柔軟に対応していくことが求められます。私たちが積極的に社会に関わり続けることで、より良い未来を築いていくことができると信じています。

結局のところ、年齢にとらわれずに、自分のやりたいことを見つけて楽しむことが大切です。高齢者としての定義が変わっても、自分自身の生き方や価値観を大切にして、自分らしい人生を送ることが一番大事だと思います。これからも元気で過ごしながら、周りの人たちと協力して、充実した日々を送っていきたいと思います。

高齢者定義の変更 65歳から70歳へ 負担増と課題
高齢者の定義が65歳から70歳に変更される可能性について、その負担増と社会への課題を詳しく解説。年金受給年齢の引き上げや労働負担の増加、経済的影響など、日本社会における懸念点を探ります。最新情報をもとにリスクを評価します。

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