以前は書店に行くことを日課のようにしていたのですが、ネットショッピング便利さに慣れてしまい、ここ数年(数十年?)は、あまり足を運ぶことなく過ごしていました。
インターネットでの購入は確かに便利なのですが、購入する際に提示されるのはアルゴリズムが選び出した「おすすめ」や「ランキング」の上位に位置する本です。これらの本は確かに多くの人に読まれている本であり、評価の高低なども確認できるので便利なシステムではあります。
しかし、アルゴリズムで提示されない本というのも大量に販売されているわけで、それに出合うのは検索という手段を使ってもかなり難しいことじゃないかと思うのです。意図せぬ出会いはごく稀ということです。
書店を歩いていると思いがけない出会いに恵まれることがあります。それは、インターネットでは決して出会うことの無いと思われるジャンルの本です。「こんなの出てるんだ」と、感嘆することが頻繁にあります。
自分の好きなジャンルはあまり変化が無いので、たいていの場合同じようなテーマの本ばかりが目につくことになります。これまで気にも留めていないジャンルや思いもかけないモノについての本などは、インターネットでの出会いは限りなく無いに等しいのではないかと思います。
それに対して、書店に足を運ぶと、そこには無限の可能性が広がっていると思うのです。そこには思いがけない出会いがあります。自分の目で見て、手で触れて選び取る本は、たとえ自分の興味のあるジャンルでなくとも、その装丁やタイトル、ひと目見た内容に心が引き寄せられ、「これは読んでみたい」と思うことがあるのです。
その瞬間の興奮と好奇心は、インターネットでは味わうことのできない特別なものです。
もちろん、昨今の書籍は決して安くはありません。そのため、頻繁に購入することはできませんが、それでも私は本屋に足を運びたくなるのです。棚に並ぶ一冊一冊が、それぞれの物語や知識、視点を持って私を待っているのです。
時には、予算を超えてしまうこともありますが、購入後の至福感には到底変えられないものです。
書店はまさに、未知の知識や感動と出会うための宝庫であり、無限の可能性が広がるわんだーらんどと言えるのではないでしょうか。
ネットショッピングの利便性には大いに感謝していますが、本当の意味での「出会い」は、やはり実際に書店に足を運ぶことで得られるものだと思います。
書店の中を歩いていると、普段はあまり関心のない本が、ふとした瞬間に興味を引くことがあります。そんな時、その本を手に取って少し読むことで、新しい視点や知識に触れる機会が生まれるのです。
書店は、私にとって未知の知識や新しい視点に出会う場所です。
ネットショッピングの便利さは認めつつも、実際に書店に足を運んで得られる偶然の出会いは、私の知識や感性を広げてくれます。書店を訪れるたびに、新しい本との出会いがもたらす発見を楽しんでいます。
リアル書店は正にワンダーランドです。
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