SNSに疲れた高齢者へ──心の平穏を守るための距離の取り方と習慣

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SNSに疲れたときの心の整え方──高齢者が平穏に過ごすために

ふとしたきっかけで始めたSNS。友人とのつながり、趣味の共有、情報収集…。最初は楽しかったのに、いつの間にか気が重くなっていませんか?

「いいねが少ない」「誰かの投稿にモヤモヤする」「コメントに気を使う」──そんな小さなストレスが積もると、心がざわついてきます。

高齢者にとって、この“ざわつき”は深刻です。年齢を重ねるごとに心の揺れに敏感になり、ちょっとした不安や怒りが積み重なると、心の平穏が脅かされてしまうのです。

■ SNSが心をかき乱すメカニズム

SNSは本来、楽しむためのもの。でも、いつの間にかこんな落とし穴に陥ってしまうことがあります。

  • 人と比べてしまう(誰かの幸せが、自分の孤独を刺激する)
  • 自分の投稿に反応がないと落ち込む
  • 見たくもないニュースや暴言にさらされる
  • つながりに気を使いすぎて疲れる

心の中に少しずつたまった“違和感”は、やがてイライラや無力感に変わっていきます。そこに年齢による孤独感や不安が重なると、自分でも気づかないうちに心が荒れてしまうのです。

■ 感情にも段階がある──暴力はその一つの出口

怒りや苛立ちは、必ずしも「爆発」するとは限りません。でも、

  • SNSでの言い争いに巻き込まれる
  • 見知らぬ誰かの投稿に強い嫌悪を覚える
  • 現実の生活でも人が敵に見えてしまう

──そんな状態に陥ると、心が防衛モードに入り、他人と適切な距離をとることが難しくなります。

高齢者にとって、これは非常にしんどいことです。自分の心の暴れ方に驚き、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。

■ 私が実践した“平穏”のためのSNS整理術

私自身も、SNSで心がすり減ることがありました。そのたびに、次のような対応を試しています。

  1. フォロー整理をする
    義理や過去の関係に縛られず、「今の自分に必要かどうか」で判断。
  2. 投稿・閲覧を“しない日”を設ける
    曜日を決めて休む。思い切って「SNS断ちの日」をつくるだけで、心に余白ができます。
  3. アプリを一時削除する
    無意識に開くクセを断ち切るには一番効果的。削除しても、必要なときには戻せます。
  4. “リアルなやさしさ”に触れる時間を増やす
    町の散歩、家族との会話、昔の手紙を読み返す…。SNSとは違う「静かなつながり」が心を癒してくれます。

■ 高齢者にとってのSNS──無理に付き合わなくていい

「今の時代、SNSをやらないと孤立する」と思い込んでいる人も多いかもしれません。
でも、それは違います。SNSは、人生に必要不可欠なものではありません。心の平穏を削ってまで続けるものではないのです。

SNSから距離を置いたって、やさしい気持ちは失われません。むしろ、自分の感情や世界をゆっくり味わう余裕が生まれます。

心の静けさを保つために、こんな生き方も参考になります。
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■ 最後に──“平穏”は自分でつくるもの

心が安定している日は、人がやさしく見える。逆に心が乱れているときは、すれ違う人が敵に見える──そんな心の揺れは、誰にでもあるものです。

大切なのは、その日の自分の心をよく知ること。そして、必要ならばSNSと適切な距離を取ること。

高齢になってからの人生は、誰かと競うものではありません。心が静かで、自分らしくいられる時間を守る。それが、何よりの幸せではないでしょうか。


※この記事は実体験と一般的なメンタルヘルス知識に基づいており、医学的な診断・治療を目的とするものではありません。

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