前回は、危険物取扱者乙種第4類(通称:乙4)がなぜ高齢者に人気なのか、その理由を解説しました。今回は実際の試験について概要を整理し、「自分でも受けられるのか」「どのくらいの難易度なのか」を見ていきます。
乙4試験の基本情報
危険物取扱者試験は、各都道府県の消防試験研究センターが実施する国家試験です。受験資格は一切なく、年齢や学歴・職歴を問わず誰でも受験可能です。高齢になってから新しく挑戦する方も珍しくありません。
試験は原則としてマークシート方式。問題数は60問で、出題範囲は「法令(危険物に関する法律知識)」「物理・化学(燃焼や物質の性質)」「危険物の性質・消火方法(特に第4類)」の3科目です。それぞれが20問ずつ出題されます。
合格基準と難易度
合格基準は「科目ごとに60%以上の正答率」です。つまり、3科目すべてで12問以上正解しなければなりません。1科目でも基準を下回ると不合格になるため、バランスよく学習することが大切です。
全国平均の合格率は30〜40%程度といわれています。数字だけ見ると難しそうですが、裏を返せば「4割近くは合格している」試験です。独学でも十分合格できるレベルであり、基礎を押さえた勉強が合否を分けます。
試験の実施頻度と受験費用
試験は都道府県ごとに年数回実施されており、大都市圏ではほぼ毎月のようにチャンスがあります。受験料は4,600円前後(地域により多少異なる)で、国家試験の中では比較的安価に受験できるのも特徴です。
高齢者にとっては「思い立ったらすぐ挑戦できる」手軽さも魅力でしょう。試験日程は各都道府県の消防試験研究センターの公式サイトで確認できます。
高齢者が受験するときの注意点
試験時間は2時間10分と余裕がありますが、集中力を持続させることが大切です。老眼鏡を忘れないことや、会場までのアクセスを事前に確認するなど、学習以外の準備も意外と重要です。また、問題文が長い場合もあるため、普段から文字を読む練習をしておくと安心です。
今日のまとめ
- 乙4試験は誰でも受験できる国家資格で、学歴や年齢の制限はない。
- 出題は「法令」「物理化学」「危険物の性質」の3分野から20問ずつ。
- 合格率は30〜40%前後で、バランスよく学習することが合格の鍵。
- 受験料は約4,600円、試験は全国各地で定期的に実施されている。
次回予告
次回は「危険物とは何か?乙4で扱う“第4類”の基本」をテーマに解説します。身近なガソリンや灯油など、試験にも現場にも直結する知識を整理していきましょう。
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