使われていない農地──いわゆる「遊休農地」は、日本各地で増え続けています。「農業はできない」「後継ぎがいない」「草刈りも大変」──そう考えて放置していませんか? しかし、農地は使い方によっては立派な資産に変わります。
今回は、行政書士の視点も交えながら「実は儲かる!」農地活用アイデアを10個ご紹介します。売却してしまう前に、ぜひ一度読んでみてください。
1. 市民農園として貸し出す
都市住民に人気の「体験型農業」。農地を区画に分けて貸し出すことで、手間も少なく毎年安定した収入に。地元行政の制度支援も活用できます。
2. ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)
農地の上部に太陽光パネルを設置し、下では作物を育てる二毛作方式。農地転用の許可が不要な場合もあり、収益と農業の両立が可能です。
3. ドッグランやキャンプ場に転用
需要が高まっているペット向け施設やキャンプ場。特に広めの農地では大きな利益が見込めます。農地転用が必要なケースが多いので事前の調査が重要です。
4. ハーブ・薬草栽培
ニッチながら高単価のハーブ類(ラベンダー、カモミールなど)や漢方薬原料(当帰、甘草)は、高齢者にも取り組みやすい農業です。
5. 農地付き住宅として販売
いわゆる「農ある暮らし」志向の人に人気。条件付きで農地を宅地と一体販売できます。地元自治体による定住支援策と連動させるのがコツです。
6. 自然葬・樹木葬用地として活用
静かな農地を活かし、樹木を植えて墓地にする「樹木葬」需要が伸びています。宗教法人やNPOとの連携で、地域に貢献しつつ収益化が可能です。
7. 養蜂事業
初期投資が比較的少なく、ハチミツや蜜蝋が高く売れる養蜂。農地の一角にミツバチ箱を設置すれば、農業と両立できる副業にも。
8. 野菜の無人直売所
自家栽培や近隣農家の野菜を無人で販売する小規模ビジネス。簡単な設備で開業可能。SNSと連動すれば集客も狙えます。
9. 簡易宿泊施設(グランピングなど)
田舎暮らし体験や農業体験をセットにした宿泊型ビジネス。農地転用と建築許可が必要になりますが、観光需要があれば高収益も期待できます。
10. 貸し農機シェア事業
高価な農機を近隣農家とシェアする仕組みを農地活用とセットで展開。行政からの補助金対象になる場合もあります。
まとめ
農地は「使えない土地」ではなく、「活かせる資産」です。転用には行政の許可が必要なケースも多く、手続きには時間もかかりますが、放置するよりはるかに有効です。
気になる活用法があれば、まずは市町村や農業委員会、行政書士などに相談してみましょう。
あなたの農地が、もう一度輝くきっかけになりますように。
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