行政書士試験に合格したのは平成6年のことでした。合格証書は平成7年の1月になっています。
当時軽運送業をしていたので、それなりに稼いではいました。何を思って試験を受けたのかは忘れたのですが、とにかく忙しい中勉強をしたのを覚えています。
当時は、昼間の業務をした後、夜中に他県までチャーター便を走らせていました。ほぼ毎日です。昼間の仕事はいくつかの仕事の掛け持ちで、びっちり時間が詰まっていたわけではなく、合間合間に時間があったのでその時間帯にやっていたのかもしれません。
勉強は結構大変でした。まず漢字が全く書けず、本当に小学校の書き取りあたりから始めました。勿論、大学は法学部(大学中退)というわけではなく、他の学部で法律の知識は全くありません。
もう記憶にはないのですが、かなり苦労して、1から法律用語を学んだのだと思います。
試験は1回で合格しました。
4%くらいの合格率だったように記憶しています。考えると難関資格ですね。
合格を確認したときはうれしかったです。軽トラックの中で「うぉー」とか叫んだのを覚えています。
その後、県庁所在地に事務所を借り、1度開業いたしました。勿論閑古鳥が鳴きました。
周りは士業の事務所街で、同業や司法書士の方ばかりです。当然、交流もあるわけですが、同業でも司法試験の勉強してたとか、ずっと、司法書士事務所勤めだったとかの方ばかりで、雲助上がりの自分としては随分気を使った毎日でした。とにかく言葉遣いから違いましたから。
半年ばかり頑張ったのですが、鳴かず飛ばずで、事務所は撤退。田舎の家賃のいらない自宅に変更して、運送業に復帰しながら副業としてやってきました。
そうすると、ぼちぼち行政書士の仕事も頼まれたりするようになり、収入もそこそこになりました。
40歳代後半に入って、母と祖母が介護状態になり、介護のため運送業も行政書士もできなくなり、廃業しました。
かなりお金に苦労したので、行政書士会の月会費もが家計に響くのでやめてしまいました。
介護は7年くらいしたと思います。
その後、仕事がなくさんざんな目にあいました。アルバイトや派遣を転々としたり、警備員やタクシーの運転手までやりました。
行政書士を再開業しようとは考えも及びませんでした。むしろ、軽運送業を再開しようか模索しました。でも、結局どっち付かずで、今に至っています。
去年の夏位から、また行政書士をやろうと考えだしました。それはまあ、単純に肉体労働がきつくなってきたからです。
今年の秋くらいを目標に開業計画をたてていたのですが、急遽東京に来ることになり、頓挫しそうな状況です。
東京で開業するという手もあるのですが、東京には知り合いもいないし、何のあてもないので、どうしようかと悩んでいるところです。
今更、今の年齢で東京で行政書士なんか開業しても業務についていけるかどうか不安です。前回開業していた時とは時代が違いすぎます。
PCやネット方面は67歳としてはできる方だと思いますが、それでも若い方にはかなり劣ると思います。
昔ながらのアナログな営業でやっていけるかどうか・・・。
田舎なら、なんとかなりそうですが、この大都会の東京で田舎者で高齢者の自分ができるのか?
いろいろ考えてはいますが、考えはまとまりません。
田舎に帰って開業が一番しっくりくると思っています。でも帰れないのですよ。
どうなることでしょう。
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