ビービーツリー育成記

園芸日誌

蜜源植物

蜜源植物というのはミツバチが蜂蜜を作るための原料である花の蜜を採取する対象とされる植物のことです。日本の蜜源植物としては以下のようなものが上げられています。

ウンシュウミカン、 エゴノキ、 キハダ(シコロ)、 クロガネモチ、 コシアブラ、 シナノキ、 ソバ、 ソヨゴ(フクラシ)、 タチアワユキセンダングサ、 トチノキ、 ナタネ(アブラナ)、 ニセアカシア(ハリエンジュ)、 ハゼノキ、 ホワイトクローバー(シロツメクサ)、 リンゴ、 レンゲ(ゲンゲ)

ここに列挙されているものの中で家の庭にあるものはエゴノキだけですが、エゴノキよりも蜜源植物として園芸界の一部でもてはやされている蜜源植物があります。それは、

ビービーツリーです。

2016年からビービーツリーを育てています。これはその育成データをまとめたものです。

2016年12月2日 イヌゴシュユ、別名ビービーツリー

イヌゴシュユといういい難い名前。

和名だそう。

イヌ+ゴシュユなのかな?

この木は別名ビービーツリーといって、

蜂が群がる木として有名。

前から探していたのだけど、

種子を20粒入手しました。

昨夜コップに入れて水を張ると。

全部浮き・・・。

こりゃダメかなと思ったのですが、

今朝見ると半分は沈んでいました。

なんかアリみたいで気持ち悪い。

明日には撒きます。

2016年12月4日 イヌゴシュユ埋め込み

2日間水に浸したイヌゴシュユです。

7割がたは沈みました。

浮いてるのは捨てま・・・せん・

全部2ポットに埋めました。

用土は安物の播種専用の土です。

あとは春を待つだけ。

2017年3月7日 イヌゴシュユが発芽しました

なかなか春は来ないのです。

植え替えた木々も、

芽吹いているのはカリンとカエデのみ。

後は生きてるのかなと思う木ばかり。

新芽の気配すら無く、

冬のままの状態です。

でも、

クマシデに続いてイヌゴシュユが発芽しました。

これからが楽しみです。

どんな木になるんでしょう。

2017年4月7日 画像のみ

2017年4月12日 画像のみ

2017年4月26日 画像のみ

2018年12月25日 ビービーツリーは枝ができるのか

通称ビービーツリー、ミツバチの群がる木です。

蜜源植物です。

ビービーツリーは和名をイヌゴシュユといいます。

シュユが名前で、ゴは中国の呉の国、イヌはシュユの近縁種ということです。

植物の近縁種は、イヌとかサルとかクマとかがつくのです。

イヌツゲとかサルナシとかクマシデとかです。

花が咲くのは何年先なのでしょうか。

ビービーツリーは雌雄異株です。

咲いても、雌雄が揃ってないと結実しません。

雌雄の比率という問題もあります。

雄が非常に少ないとも聞きます。

それよか、実を取れるようになるまで、自分の生命がもつかどうかですね。

タイトル画像のビービーツリーは2年生だと思います。

冬になると、画像のように、枝が全て落ちてしまいます。

こんなんで、ちゃんとした木らしくなるのでしょうかね。

根っこのほうは十分張っているようです。

落ちた枝を挿し木しても無理でしょうけど、挿し木は割りと簡単です。

葉や枝が元気な時に挿せば、100%発根するのではないでしょうか。

少なくとも、家で挿した分は全部発根しました。

最後に枝の落ちる様子を。

ある日。

ボタ。(擬音)

2020年7月12日 ビービーツリーが食害で丸裸に

ちょっと離れたところに置いてあったビービーツリーですが、見事に食われていました。何にやられたんだろう。蝶のごく小さい幼虫はよくついているんですが捕殺しています。そのいつもよくいる幼虫はここまで食べないと思います。

もしかしたらダンゴムシでしょうか。ダンゴムシはそれこそ無数にいます。薬剤の使用はしていないのでダンゴムシが繁殖しやすい環境だし、ダンゴムシも新葉を食害すると聞きますから。

アゲハチョウがよく舞っていたのですがこの樹にアゲハの幼虫はいませんでした。この樹の容疑者はダンゴムシと推定しておきます。

他にも虫がついていないか探してみたらいました。

アゲハチョウの幼虫です。

一般的によく見るタイプのアゲハチョウが舞っていましたからおそらくその子でしょう。ナミアゲハだと思います。よくいるアゲハなので並アゲハというのでしょうか。ずいぶん安易ですね。

大きいのを見つけられたのはこれ1匹でした。しかも食害の激しかった樹からは5m以上離れてるし。犯人ではないと思われます。

もう一匹。

上の緑色の幼虫と下の白黒のやつはたぶん同じ種類です。脱皮して上の緑色になるようです。

上にも書いたとおりこの幼虫の生まれたての小さいやつは捕殺しています。大きさは画像のヤツの白い部分より小さいくらいのやつです。ゴミみたいで生物感がないので捕殺できるのですが、大きくなってくると殺せません。下の画像のサイズがギリでしょうか。上の緑になると蝶になるまで見守りたい気分になります。飼育するのは臭いが嫌いなのでカンベンですが。

ビービーツリーはミカン科の樹です。アゲハが卵を産み付けるのも無理はないということでしょうか。

2020年8月1日 ビービーツリーは根伏せで増やせるみたい

雑草のなかに見慣れた樹が・・・。

イヌゴシュユ通称ビービーツリーです。

何の鉢植えなのか忘れましたが、枯れてしまい土と雑草だけが残っていた大鉢なんですが、この土の植えにビービーツリーの鉢植えを置いていました。鉢の下が土ですから当然根を伸ばして生きます。かなり放置していたので、結構根を伸ばしていた記憶があります。

鉢を移動させるために根を切断したのですが、下に置いてあった大鉢の土の中にビービーツリーの根が残っていたわけです。そこから芽が吹き樹となったのだと思います。つまり、ビービーツリーは根伏せができるということです。

現状では憶測の域をでないので、来春は根伏せを実証してみたいと思います。

2020年10月6日 ビービーツリーもお疲れのようで

イヌゴシュユ。通称ビービーツリーです。

2016年の12月に初めて種を埋め込みました。発芽は翌年2017年でしょうから、この木はその時実生した3年目の木なのかもしれません。毎年実生しているので分からなくなっています。今年はなぜか実生に失敗してしまい、今年の木は1本もないのです・・・。

樹高が3mくらいありそうに見えますが、エアコンの室外機の上に乗せて撮影したので実際は1mくらいの木です。下の画像が本来の樹高です。

葉の感じはだいぶくたびれてきたように見えます。来月くらいには落葉するのでしょうか。枝のように見えるのは葉の軸なので根元から落ちてしまいます。冬の姿は1本の棒です。

夏時期の葉と比べるとずいぶんしなびています。

こちらは昨年実生した木です。虫に食われて無残な感じです。

いつかは開花までもっていきたいと思っているのですが、4年目くらいでは無理でしょうか?鉢植えの開花株は見たことがありませんので、まだまだ遠い先のお話なんでしょうね。

2020年10月18日 育たない木 イヌゴシュユ

去年か一昨年の実生です。少し大きくなりましたが、枯れるでもなく頑張って生きています。

これも同じ時期のビービーツリー。大きくなるのでしょうか?

2020年10月27日 ビービーツリーは紅葉するのか

ビービーツリーことイヌゴシュユは落葉樹です。冬には裸木になります。上の葉の1枚1枚が落ちるのではなくて、1連の葉が軸ごと落葉します。

葉の緑色は葉緑素が含まれているからで光合成をするために必要なものです。秋になって日が短くなってくると葉緑素が分解され始め紅葉が始まるわけです。つまり老化現象なんですね。葉緑素を持つ葉が生死を繰り返し、本体である植物に生命を送り続けるのです。

イヌゴシュユの紅葉?は結構無残な様相です。虫に食われているせいもあるでしょうが白くなりくたびれた感じでいかにも生命の終わりという感じです。それでも葉の一部は上の画像のように赤く染まっています。環境によっては美しく紅葉するのでしょうか?

黄色いのはカロチノイド、赤はアントシアニンが作用した結果だそうです。

キレイじゃないですね。こういうのは早く散って冬の姿になって欲しいと思います。

2020年11月9日 ビービーツリーの葉軸を落とす快感

ビービーツリーことイヌゴシュユの木です。落葉樹なので冬場は裸木になります。枝のように見えるのは葉の軸でこの軸も冬には落ちてなくなります。つまり1本の棒になるわけです。

以前のブログ記事で葉と一緒に落ちるとか書きましたが間違いでした。葉が落ちてその後軸が落ちるというのが正解のようです。しぶとく残った葉が軸と一緒に落ちるケースもあるとは思います。

ビービーツリーは枝ができにくいみたいです。この木はおそらく3年生ですが、枝が全くありません。来年もできないような気がします。芯を止めた木は枝ができるようですがこの木はこのまま大きくしたいと思っています。限度はありますがね。

葉の軸ですが、正式には葉軸というようです。

葉軸は頑張って落ちないでいるのですが、今の時期、上から軽く押さえると若干抵抗がありながらプリっと落軸します。微妙な手ごたえがあって軽く弾ける感じがなんとも快感です。本来は自然に落ちるまでおいておくのがいいのでしょうけど、ついつい押さえてしまいます。

葉軸が落ちた跡はハート型です。まだ生きている幹に傷をつけたようで申し訳ないのですが・・・。

この木も全部いってしまいました。

ちぎった葉軸。

今の時期の密かな楽しみなんです。

2021年4月13日 ビービーツリーも葉が伸びだしました

珍しく一本の棒でないビービーツリー。下の枝を枯らさないようにしないと。

上も枝分かれしている。珍しいのです。

一番大きなビービーツリー。普通はこういう姿。

頂点はこんな感じです。1m20くらいあると思う。

上から見たところ。

根はこんな感じ。露出部分だけですが。

これも数年生の苗。大きくなりません。どういうこと?

2021年4月29日 ビービーツリーが身長を抜きそうな感じ

クーラーの室外機に乗せると見上げることになるビービーツリーです。

この木が家にあるビービーツリーで一番大きいのですが、鉢込みの大きさで150cmくらいはありそうです。頂点はまだまだ伸びるでしょうから、身長170数cmの私を抜くかもしれません。

そろそろ頂点を止めないと枝が出ないかなと思っていたのですが、今年は枝が出ました。

この画像の一番下の枝が3本に分かれて出ているのが分かると思います。この3本のうち両端は葉軸なんですが真ん中のは枝です。枝は途中から葉軸が出ているのですが縦なので分かりにくいです。縦横縦横と交互に葉軸が出ます。

去年までは葉軸のみが幹から出ていました。冬には葉軸ごと落葉するので1本の棒になるのです。今年は枝をつけた姿が見られそうです。

枝も出たことだし先端を止めるのはやめときます。今の鉢でどれくらい伸びるかも知りたいし。

全景。

後記:当日

ビービーツリーは蜜源植物として有名なので植物関係のサイト以外にもミツバチ関係のサイトに興味深い記事があることが多いです。

あるミツバチ関係のQ&Aに実生したビービーツリーがいつ開花するかという記述がありました。その方によると3年目の苗に対して翌年か翌々年に花がつくと記載されていました。言い切られておられたので体験談かと思います。

この苗は2017年(翌年かも)に播種したので今年4年目になります。ということは今年もしくは来年に花が咲くとういことになります。

先の回答が鉢植えによるものなのか地植えによるものなのかが不明ですが、もしかしたらという期待感を持たせていただける回答でした。

今のところ花芽らしきものはないのですが益々楽しみになってきました。

2021年5月15日 鉢植えのビービーツリー もしかして花芽かな

今日は風が強くてビービーツリーの鉢植えが倒れていました。

おこしに行って頂点を見ると変な葉が。葉じゃない花芽?ピンボケですが・・・。

明らかに他の葉とは違います。花芽でしょうか?

近日中に判明します。

2021年7月5日 ビービーツリーに花が咲きました

雌花です。

2016年の暮れに蒔いたので2017年が1年目です。

2021年だと5年目になるのでしょうか。

とりあえずよかった。

あとがき

ビービーツリーは雄花が極端に少ないそうです。

ほかの木の花はまだですが雄花が咲くことを期待しています。

そうすれば種がとれる。

完璧です。

コメント

  1. H.K. より:

    ビビ-ツ゚リ-の害虫について:苗木を購入して、庭植え2年目?。高さ1m30㎝位。早春に先端の若葉が虫食い。近くの葉に黒い糞。夜間懐中電灯で照らすと、大小のナメクジが葉を食べていた。雨の翌日など湿気があるときで、翌日に雨が降らない夕方、地面にナメクジ駆除剤を撒く。
     アゲハ蝶が飛び始めると、葉の表面に、1mm位の白い卵を産み付ける。定期的に見回って、見つけ次第、除く。放置すると、孵化する。 こんなことを経験しています。

  2. hibi より:

    コメントありがとうございます。しばらくブログのぞいていませんでした。すみません。アゲハの幼虫には苦労しますね。ミカン科の木だから仕方がないといえばそうなのですが。

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